妊活を支える鍼灸治療。

現在日本では、４～５組に１組の夫婦が「子どもが出来ない…」と悩んでいます。
西洋医学の治療を続けていても、なかなか結果がでない…、だけど原因がない…。
「何かできることはないだろうか」と、鍼灸治療を取り入れられる方が増えてきました。

私が鍼灸師になり立ての弟子時代、妊活がまだまだ社会問題として考えられていない時代でしたが、鍼灸を妊活治療に併用されている方がたくさん通われている鍼灸院でした。

大阪のIVFという大きな病院に通いながら鍼灸を併用される方や、タイで体外受精をされる方など…
たくさんの方の喜びと涙を、共に歩ませて頂きました。

今でも、「私の鍼灸が本当にお役に立てているのだろうか」と考えることもあります。
必ずしも全員が、妊娠が出来ているわけではありませんので。

妊娠できる・できないは、鍼灸を併用したとしても「神様しか分からないこと」。
鍼灸で確率は上げられるかもしれないけど…
諦めた方の気持ちも知っていますので、
”子供”という何にも替え難い、尊い命の存在に、私は無責任なことは言えません。

だけど、辛く苦しい妊活生活を。
少しでも和らげることができればと思い、日々施術に入らせて頂いています。

その苦しさを。
誰にも言えないモヤモヤを。
第三者の私たちには、何でも吐き出してくださいね。

妊活治療と鍼灸について

鍼灸パルシェでできる５つのサポート

１，卵巣機能を高めて、良質な卵子へ
２，子宮の状態を高めて、着床しやすい体へ
３，ホルモンバランスを整えて、バランスのよい状態へ
４，自律神経を整えて、ストレス緩和へ
５，心の状態を整えて、前向きな妊活治療へ

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１，卵巣機能を高めて、良質な卵子へ
　卵子の質が悪い原因は、「卵子の老化、卵巣の血流が悪い、自律神経の不調」です。
脳から出されるホルモン（GnRH　性腺刺激ホルモン放出ホルモン）は、大変ストレスに弱く、寝不足やストレス、体内時計などが大きく関わっています。それにより、排卵周期が乱れがちに。

　鍼灸で自律神経にアプローチすることは、脳のストレスを大きく和らげることに繋がります。
また、お尻周りを刺激することで、卵巣動脈の血流改善に。結果、卵巣に良い血液が巡り、卵巣機能が高まることにも繋がります。

２，子宮の状態を高めて、着床しやすい体へ
　私たちは鍼をする前に、お腹を触り、体の状態を確認します。押すと固く、嫌～な痛みを感じることがありますが、これは内臓体性反射といい、骨盤内の血流が悪い反応のひとつです。すなわち、子宮・卵巣の状態もあまり良い状態とはいえません。これらの症状を改善していくのが鍼灸です。

　昔から生理痛の改善に鍼灸治療が使われていました。これを応用し、子宮内膜症の治療に鍼灸が用いられるようになりました。結果、子宮内の血流改善に鍼灸治療が有効であると分かってきたのです。子宮は妊娠の準備に備え、生理の度に内膜が入れ替わります。子宮の血流が十分でないと、内膜が厚くならず、移植が延期になったり、流産の危険性にも繋がります。

３，ホルモンバランスを整えて、バランスのよい状態へ
　女性ホルモンは、やみくもに大量に放出されればいいという問題ではなく、生理周期、移植周期、採卵周期に合わせて、必要なホルモンが適度にバランスよく分泌されることが大切です。すなわち、脳と卵巣の阿吽の呼吸がとても重要です。鍼灸は、その乱れた情報のやり取りを穏やかにし、円滑な関係を取り戻すことができます。

＊脳とエストロゲンのお話はこちらもどうぞ！
「更年期について」
https://shinkyu-parchez.jp/wp-admin/post.php?post=29&action=edit

４，自律神経を整えて、ストレス緩和へ
　鍼灸といえば”自律神経”です。妊活中は、毎月の生理といった”目に見える合否判定”が月1回必ずやってきます。毎月否定され続けるのは、どんなに鋼のメンタルをもっていようとも、ストレスを感じない人はいません。

　先の見えないストレス、大量の薬、病院通いへ使うスケジュールと時間、減っていく預金残高…
このスパイラスは悪循環の何者でもありません。

　ひとときの自律神経を整える時間は、結果として、悪循環を断ち切る力に。
鍼灸は、”鍼を刺すだけ”で、セロトニンが分泌されることが研究で明らかになっています。
セロトニンの分泌が、エストロゲンにも関わっています。　

＊自律神経のお話はこちらもどうぞ！
https://shinkyu-parchez.jp/wp-admin/post.php?post=134&action=edit

５，心の状態を整えて、前向きな妊活治療へ
　長期に渡る妊活生活は、人の性格までも変えてしまうと思っています。
周りの幸せを喜べなかったり、夫婦喧嘩が増えてしまったり…
鬱鬱したり、イライラしたり、落ち込んだり…

　鍼灸治療で、心と身体を整えることは、
「また頑張ろう」「一回お休みする勇気」「マイペースさを取り戻すこと」に繋がります。

自分らしい妊活生活を心より応援しています。

それぞれの治療段階に合わせて

　鍼灸治療の良い所は、西洋医学との併用ができるということ。
病院の治療段階に合わせて、鍼灸治療も少しずつ変えていきます。

西洋医学は、生理周期ごとに、1回ごとに、リセットされますが、
鍼灸治療は、1回ごとの積み重ねにより、体調・体質が変化していきます。

初めのカウンセリングの際に、これまでの治療の流れをじっくりとお伺いします。
現在の状況を知った上で、”鍼灸でできること”を一緒に考えていきます。

基本的に、最初の3カ月間は週1回での来院をお願いしています。
体調が良くなった！のさらに1歩先へ。
体質改善や体調の底上げが必要です。

＊妊活鍼灸を希望の場合は、「山本」の予約枠をお選び頂けるとスムーズに対応できます。