なんとなく不調

私って更年期かな?

「私って更年期かな?」
自分自身でお身体の症状を正確に自覚している方って、少ないように思います。

患者さんのお話をお伺いしても、
「だるさが続いていて、疲れかな?年齢のせいかな?とずっと思っていたんです。そのうち楽になるだろうと思っていたけど、一向に回復せず。寝ても休んでも症状が回復しなくて、不安になった。」

症状が重くなってから、「更年期かも?」と自覚し、
鍼灸や漢方という方法を知るという方が一般的なのかも知れません。

”症状が軽いうちに、何とかしてあげたい”
それが、私たち鍼灸師の願いです。

早い方は、40代前半から身体の変化を感じ始めます。
家庭に。仕事に。子育てに。
鍼灸治療は、忙しい女性の味方です。

なぜ、鍼灸で更年期の症状が和らぐの?

鍼灸治療は、乱れてしまったホルモンバランスや自律神経の働きを整えることを得意としています。

皮膚に鍼刺激をすることで、その刺激が脳へ届き、脳からの新たな指令により、乱れた自律神経やホルモンバランスが整っていきます。

そもそも更年期の症状は、閉経に向かう中でエストロゲンという女性ホルモンが急激に減少することで起きます。

脳からは、「エストロゲンを分泌してくださいね~」と指令を出しますが、
卵巣は今までのように活発には働くことができません。
「無理無理!もうエストロゲン出ないのよ!」と、卵巣さんは脳からの指令に従うことができません。

そうなると、パニックを起こすのは脳なんです。

「なんで、今までのように働かないんだ!」「なぜなんだ!」
自律神経が乱れ、熱くもないのに汗が噴き出したり、イライラしたり、落ち込んだり。

長年、阿吽の呼吸で身体を調整してきた脳と卵巣さんが、
「もう、エストロゲンは今までのように出ないのね。穏やかに行きましょう」と、
理解しあうまでに、長い方だと10年近くかかり、その間更年期症状に悩まされるというわけです。

鍼刺激を行うことにより、パニックになっている脳を、穏やかになだめることができます。

「卵巣さん、もう働けないって言っているんだからさ~。そんなに命令しなくても良くない?」
鍼によるリラックス効果により、脳と卵巣の関係は修復されていくのです。

こんな症状ありませんか?

”病をみる西洋医学と、人をみる東洋医学”

私たちは、「更年期だから同じホルモン剤」という考え方ではなく、
お一人おひとりの症状と向き合い、東洋医学の考え方を大切に、オーダーメイドの鍼治療を行っています。

☑ホットフラッシュ
☑ほてり(顔?手足?上半身?)
☑冷えのぼせ
☑寝汗
☑不眠
☑イライラ
☑情緒不安定
☑食欲の変化
☑関節の痛み

更年期の症状は、”不定愁訴”と呼ばれており、症状もいろいろ。出方も人それぞれです。
だからこそ、出ている症状に合わせ、選ぶツボや打ち方などを変えることができる鍼灸は、
”人をみる”ということに繋がっています。

急な汗やほてりなど上半身の症状が多い方は、滞りが多い瘀血(オケツ)を流す鍼を。
情緒不安定やだるさが強い方は、胃腸を整え、新陳代謝をあげ、エネルギーを回復させる鍼を。
不眠やイライラが続く方には、血の不足を補う鍼を。

お話をよくお伺いし、症状に合わせた鍼治療をオーダーメイドで行います。


治療期間と回数

症状もいろいろ。出方もいろいろ。さらに、体質もいろいろ。

ですので、正直な気持ちとしては、「一度お身体を診させてください。押し売りはしませんので。」
が私たちの解答です。

目安として、
症状が強く出ている時は、週1くらいの治療を。
症状が落ち着きましたら、2週間に1度。
その後は、月1くらいの未病・予防のメンテナンス期に移行し、
長い更年期の期間をゆるゆると過ごせるよう体調を整えていきます。

初めは、「週1か…」と思われる方も多いと思いますが、
まずはお身体のベースの底上げをすることが何より大切です。

ベースさえ上がってしまえば、自律神経やホルモンバランスも乱れにくくなりますので、
毎日を快適に過ごせる日が大幅に増えていき、新しい症状が出ても改善しやすくなります。

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